選択肢とマウスアクションでリアルタイムに物語が変化していく実写インタラクティブゲーム。
Steamストアをザッピングしていると美女のサムネが目に留まりついついクリックしてしまう私。
大半は恋愛ゲームだが今作は現代のいじめと復讐という重いテーマで展開される。
いじめと復讐がテーマと言えばキムタクが如くでおなじみ『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』。この物語の結末も人それぞれの感想があって実況プレイも楽しく観させてもらった。
本作『地獄学園』をプレイし終えた方々はどんな感想を抱くのだろうか。
中国で拡大しつつある実写インタラクティブゲームの真価でもある今作をざっくりレビューしてみる。
・実写映像を用いたFMV形式で、いじめ反対をテーマにした初のリベンジ・スリラーゲーム
・ジャンル:【インタラクティブ・ムービー】
・発売日:【2026年8月14日】
・開発:『CineGame Interactive』
・対応ハード:STEAM
◇ストーリーや世界観
2018年1月。至清華僑学校に通う2年の顧 盼雨(グ・パンユー)は体育用具室の鉄の檻に3日間閉じ込められた。その後、校門を後にし行方不明となる。8年後、妹の顧 盼晴(グ・パンチン)は荷物整理中に偶然、姉のいじめに関するノートを発見する。わずかな手がかりを元に犯人特定に成功した盼晴は名前も経歴も偽り、かつて姉の通っていた高校へ入学。真実へとたどり着く復讐の物語が始まる。

◇ゲーム内容紹介
基本は選択肢とマウスアクションの結果で物語が分岐する。
いくつかの章に分かれており、各章のおおまかな流れは以下の通り。
1.【情報収取パート】…選択肢とマウスアクションで物語が進行。対象の情報を集めていく。
2.【計画パート】…集めた情報を元にどう復讐するのか実行計画を立てる。
3.【実行パート】…計算された計画にはアクシデントも。状況に応じて冷静に対処して切り抜けよう。
4.【後始末パート】…実行の後は痕跡を消そう。わずかな証拠がアナタを追い詰める。
1.情報収集パート
物語が緩やかに動き始めるパート。ここでは犯行のカギになる情報を集めることになる。
聞き込みやその中での選択肢、ポイントを調べる事で情報を入手。とにかく広く情報を集める。





割と1本道に近いので集め逃しは発生しにくい親切設計。
2.計画パート
ここでは集めた情報を吟味し犯行計画を立てる。
機会、方法などの枠に集めた情報カードを当てはめる方式。ミスなくはめる事ができたらよい事があるかも?






ポリゴンではなく実写だからこその生々しさ。この計画は実際にあったかもしれない。



犯行を行う立場になって思考する体験はドキドキ!


3.実行パート
実行パートでは計画通りに犯行を仕掛ける。しかし思わぬハプニングに見舞われることも。
瞬時に判断し冷静に対処しよう。
制限時間ありの選択肢や左クリック連打など瞬時のマウスアクション操作に気が抜けない。




一歩選択を間違えれば致命的な反撃にあう事も。そんなときは時を戻し再チャレンジだ。





めちゃめちゃ親切で前向きなアドバイス!これはたすかる!
4.後始末パート
犯行がばれるわけにはいかないので証拠隠滅しよう。不自然にならないよう事故死に見せかけるための工作を。







頭をフル回転。目指せ完全犯罪…!
失敗すると招かれざる客の呼び鈴が。選択は慎重に。


クリアすると次の章へ。各章のクリア画面には特別映像が見れるのイースターエッグが。1章はちょっとエッチな映像表現もあるので気まずくならない環境での視聴を!


◎注目ポイント
100以上の分岐と42のエンディングが魅せる映像の数々!
膨大な分岐と結末を作り出す映像たち。これらは実際の大学で再現し撮影されたもの。
2ヵ月の準備期間を経て再現されたリアルなシーンの数々はドラマを見ているような感覚に。
一つひとつ丁寧に作られた映像で細かく分岐する物語は全ルートを見たくなるほどの出来栄えだ。


学校の他にも警察署や病院、カフェなどリアルな日常風景、描写の数々に映像制作ヂカラを感じた





エキストラ学生の数も半端ない!


車を走行中、目の前に落ちる落石用の岩。質感は作り物っぽさを感じたが1つの大きな岩が落下の衝撃により割れる瞬間はホンモノを見ているようだった。
映画クオリティの撮影と演出!
映画クオリティのクリエイター率いる100人超の制作チームという大所帯で撮影された本作。
3台のカメラで撮影し業界標準の3~7倍の制作費をかけて生み出された高クオリティの映像と演出は見ごたえあり。
私が特に好きな場面は序盤、主人公が入学式の代表スピーチで壇上に立つシーン。
スピーチをしながら視線の先にいる復讐相手が一人、またひとりと映し出され、主人公の中に潜む静かな怒りを思わせるBGMと共に紹介される。犯行時の映像を交えた演出も相まって見入ってしまいとても印象に残った1シーン。ここから主人公の復讐が始まるという静かなる覚悟の一幕。


他にも各章の始めに挿入される幼少期の主人公と姉のシーンなどなど…無駄のないシーンの数々に全編通してダレる事無く見入ってしまった。





大好きな姉との記憶…物語が進むにつれて主人公にもプレイヤー自身にも大事な意味を持たせて来ることになる…うぅ…
選んだ選択肢(ミニゲーム)がその後の選択肢(ミニゲーム)に強く影響する
とある章の分岐で面倒だが合鍵を複製して侵入するか、過程をすっとばしてキーピックで開けて侵入するかのミニゲームが存在する。
その後の章で追手から逃げる際、合鍵を複製しているルートを選ぶと室内にすんなり入れるが、作っていないとキーピックで開けるミニゲームが再び発生する。緊迫感のある場面で冷静にミニゲームをこなす度胸が試される事になる。
他にも選択肢で上昇する好感度ならぬ疑惑度が存在する。
相手に疑われる言動や行動を複数回行うとBADENDへ突入へ。慎重な言動が求められる。





相手の望む言葉を想像するのも大切なんです!
△気になる点
唐突な日本語に違和感を覚える瞬間
物語の中では説明されていない(と思う)が舞台は日本と中国が混ざったような設定であると結論付けられる。
基本物語は中国語で展開される。序盤のクラブでは日本人役?の人が片言の日本語を使い会話する所があり、注意書きや広告に日本語が使われているのはいわゆる日本をモチーフにしたお店の設定なのだろうという想像で片付けられた。




しかし、主人公の部屋に並べられた参考書の背表紙や天井に貼られた姉の資料、壁に貼ってある付箋には中国語と共に日本語が使われているシーンがある。後のシーンでは領収書や注意書きなどにも一部日本語が。




最初はAIで国ごとに映像中の文字を書き換えているのだろう。と考えたがbilibiliの実況動画を拝見するも映像は変わらず言語混成。
他にも車が左車線を走っているかと思いきや次のシーンでは右車線を走っていたり…
設定における細かい作り込みはありそうだが語られる場面は無いのでいわゆるフィクションです。の部分を強調するための絵作りなのかもしれない。しかし、リアルに近い実写ゲーだからこその違和感は少し残る。



新聞の見出しにあるように串カツ「二度漬け」の疑いで観光客が現行犯逮捕される世界。そういう事なのだ!
▢クリアタイム目安
クリア時間は約4時間30分。
全ルートを見ようとすると分岐条件などちょっと引っかかる所があるが、わかれば一瞬。
最終的なトゥルーエンドは1つ。最悪のBADは2つくらいだろうか。
◎総評
雑な翻訳字幕や意味が伝わってこない選択肢ほぼ無く(終盤の口調や一人称に違和感はあるが)カメラワークも「映画クオリティのクリエイター率いる100人超の制作チーム」だけあって見入ってしまうほどよくできていた。靴のコツッコツッという足音なんかも丁寧に入っていて魅せ方にチカラを入れているんだな~と感じた。
映像だけなら映画で良い。自ら考え悩み、選択する事で決まる未来がそこに映し出される体験はゲーム最大の強み。本作はそれをしっかり生かしている。復讐という悪の思考と、偽るための善の建前で考え悩ませる大変面白いゲーム体験だった。
相手に気取られないように慎重かつ大胆に…成敗! 必殺仕事人ですな。
それをこんなかわいい子がやっちゃうんだからねぇ奥さん。見ごたえ、選びごたえは十分ですよ!
(画面がほぼ暗いですがご愛敬という事で…)




ただし、題材が『いじめ』なのでシーンのいたるところにいじめ現場が映し出されるので注意です。
復讐はちゃんとします。
2026年8月16日のアップデートにて探索度100%を達成した報酬として花と卵をそれぞれ100個贈られる事になった。
これらはギャラリーの上部にあるタブ【花ランキング】と【卵ランキング】にて使用する事ができる。
花は好きなキャラクターに贈り、卵は嫌いなキャラに投げつけるといった具合。






一部ルート分岐を記載した攻略記事も作成しているので合わせてご覧ください。
生配信および動画投稿について
本作はリリース当初、第1章の全編と2~6章の各2分以内の動画投稿および配信を許可していましたが、8月16日の公式からの投稿にて全編配信可能となりました。
いじめと復讐という重いテーマの影響により配信を停止または凍結されたストリーマーが複数いた事に対するアンサーのようなものになっており、本作の制作動機も語られております。
投稿リンク⇒https://store.steampowered.com/news/app/3818020/view/669499588924672931
Googleにて翻訳した内容を記載しておきます。
『Evil School』公式声明
『Evil School』のリリースから48時間が経過いたしました。現在、本作の配信を行っている複数のストリーマーの方々が、「学校内でのいじめ」という重いテーマや、ストーリー内で描かれる残酷でリアルな描写を理由に、プラットフォームの審査を受けたり、他者から通報されたりしているという報告を受けております。これにより、アカウントの一時停止や永久凍結の処分を受けた方もいらっしゃいます。私たちは、該当するストリーマーの方々に深く同情するとともに、心よりお見舞い申し上げます。
学校内でのいじめは世界的な問題であり、私たちの社会における根深い「隠れた傷口」です。被害者にとっては、心の奥底に決して癒えない永久的な傷跡を残します。不都合なことに、大半のいじめ加害者は適切な処分を受けることがなく、ほとんどの被害者は真の正義やケアを受けられずにいます。それどころか、「いじめられる側にも問題がある」「なぜ他の人ではなく、あなたがいじめられたのか」といった、被害者を責めるような言葉を投げかけられることも少なくありません。現在、市場では恋愛テーマのインタラクティブ・ムービー(実写映画ゲーム)が主流を占めていますが、私たちがそれでもこのテーマを選び、1000万人民元(約2億円)近くを投じて『Evil School』を制作した理由は、まさにここにあります。
学校でのいじめの残酷さを、皆さんに最も直感的に理解していただくため、私たちは撮影時にあえて痛々しい描写を避けませんでした。ありのままのリアルさを追求してこそ、被害者の苦しみに真に共感してもらえると確信していたからです。その結果、本作には不快感を与える可能性のある映像が必然的に含まれることとなりました。本作の認知を広めようと協力してくださっているストリーマーやコンテンツクリエイターの皆様に、コンテンツの健全性(規約関連)の問題でご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。また、このような状況下でも私たちのために声を上げ続けてくださる方々に、深く感謝いたします。
『Evil School』のストーリーには芸術的な脚色が含まれていますが、芸術とは現実から生まれ、現実と地続きにあるものです。実際、私たちのコアチームの数名も、思春期に激しいいじめを経験しています。例えば、プロデューサーは小・中・高から大学に至るまで、ただ「身体が小さく弱々しかった」という理由だけで、何度も激しい暴力を伴ういじめを受けました。加害者は同じ学校、同じクラス、時には同じ寮の人間であり、周囲の目撃者たちは一様に沈黙を選びました。また、ヒロインの一人も学生時代に深刻ないじめを経験しており、だからこそ台本を読んだ後に、この役を快諾してくれたのです。
単に痛みを暴くだけでは、何の意味もありません。私たちは全編実写(FMV)ゲームである『Evil School』を通じて、学校でのいじめという社会の隠れた傷口を白日の下に晒したいと考えています。より多くの人々がこの問題に目を向け、被害者の味方となり、彼らのために声を上げ、手を差し伸べるきっかけになることを願っています。同時に、加害者がしかるべき処罰と教育を受け、次に拳を振り上げようとしたとき、社会の正義の眼差しを恐れ、その拳を下ろして反省することを願っています。(※ここで改めて強調いたします。ゲーム内でのいじめへの対処法は、あくまで物語上の演出であり、現実世界では決して推奨されません。暴力に暴力で対抗することは、さらなる大きな被害を生む可能性があります。もし、いじめに直面している場合は、どうか勇気を出して、すぐに保護者や教師、または警察に助けを求めてください。)
クリエイターの皆様が正義のために声を上げやすい環境を作るため、慎重に検討を重ねた結果、私たちは以下の決定を下しました。いかなるプラットフォームにおいても、ライブ配信、長尺動画、短尺動画の制作のために、本作のアセット(映像・音声等)の全部または一部を使用することを、期間の制限なくすべての人に公式に許諾いたします。
例えば、Douyin、TikTok、Bilibili、YouTube、X(旧Twitter)などのプラットフォームで、ゲーム全編をライブ配信していただいて構いません。また、アカウントの「投げ銭」や「寄付」機能が有効化されている場合であっても、本作のアセットを使用して動画(フルプレイ動画を含む)を制作し、任意のプラットフォームにアップロードしていただいて問題ありません。(※ご注意:この許諾は、海賊版を目的とした二次配布、すなわちゲームデータを複製して別のゲーム、テレビドラマ、インタラクティブ動画として再販売するような行為には適用されません。)











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