『そこを歩く、という恐怖。』といえばサバイバルホラーゲームの金字塔『バイオハザード』
1996年に発売されたそれは今でこそグラフィックに古さがありつつも恐怖体験としては唯一無二のゲーム。
リメイクなども発売されよりリアルになったグラフィックは当然の如く恐怖度も跳ね上がる。
そんな時代にあえてグラフィックを90年代に戻し、あの頃の恐怖体験を現代のアイディアと技術で洗練し勝負するインディ―ゲーム会社の数々。
今回はPS版バイオハザードを彷彿とさせる本作【Iron Blight】をざっくりと紹介する!
・ゾンビが徘徊する町が舞台のローポリゴン一人称視点サバイバルホラー
・ジャンル:【サバイバルホラー】
・発売日:【2026年8月25日】
・開発:『Ronesans Interactive』
・対応ハード:STEAM
◇ストーリーや世界観
時は1990年代。旧東側諸国の町を舞台にゾンビが徘徊する夜の町を生き延び妻の待つ家へ帰る物語。
他の地区で「事件」があるとニュースで報道していた矢先の出来事。パンデミックは突然に…


半日でこの荒れよう…
◇ゲーム内容紹介
一人称視点のサバイバルホラー。
武器はハンドガンやショットガンなどの遠距離武器と鉄パイプなどの近接武器が登場。




その他にも連発はできないが”攻撃手段”として『蹴り』も存在する。


そして各武器には道中で拾ったアタッチメントを装着して性能を強化できる。これらはいつでも付け外し可能。





「ポンプを引いて、ぶっ放せ!」 武器の説明文もイカしてるぜ!
所持アイテム数には制限があり、銃、弾薬、回復アイテムをその中でやりくりしていく。


なお、ゲームを進めるうえで重要になるアイテム『ツール』は専用の別スロットがあるので安心。


回復アイテムは缶詰や鎮静剤など。インベントリから使用すると省略されるがショートカットキーで使用すると食べるモーションが発生する。





手のポリゴンに似つかわしくないほどおいしそうなイモ!
アイテムの確認やツールの使用など、インベントリを開く時はバッグを床に下ろして開くのだが、この時スペースが無ければ『障害物に阻まれて開かない』と表示され開く事ができない。不便だがリアルである。





インベントリを開いている瞬間も時は止まらない。
ゾンビの気配に気を付けて!
謎解き要素も存在する。日本語翻訳は少々微妙だがなんとか理解できる範囲。





ちょっと字が見えづらいのが難点だ
◎注目ポイント
徹底的に排除されたHUD
体力や弾薬残数、ミニMAPなどは常に表示されない没入感重視の設計。
体力は腕時計の針の色(緑、黄、赤とよくあるわかりやすい色)で判断が可能。
なお、この腕時計は武器を出していないと確認する事ができない。





危険な状態だと視界も赤く…いのちだいじに!
MAPは両手で持って確認しながら移動する事ができる。視点を下にするとMAPが良く見え、上を見るとしっかり前方を確認する事も可能。
赤い矢印が自分。踏破した箇所が白。未踏の地が黒く塗られている。わかりやすい。





MAPを広げたまま角でゾンビと激突!なんて事になったら大変!!!



大丈夫よ!MAPを開きながらでも蹴りはできるわ!
武器を装備している時、しまっている時だけでなくMAPを持ちながらでも蹴る事ができる。
とても便利。とっさに出ればの話だが…
銃の残り装填弾薬数はインベントリを開くと確認可能なのだがいちいち開くのは大変。そこで次の注目ポイントである。


弾倉チェックに排莢にジャム!リアルかつ不便だからこその緊張感!
残りの装填弾薬数の確認方法はインベントリでチェックする他にも弾倉を直接見てチェックする方法がある。






マガジンは弾が確認しやすい特殊な構造になっていてリロードボタン長押しでいつでも確認可能。
そしてスナイパーやショットガンはチャンバーチェックでセクシーに確認可能。



ゾンビ撃退後はとりあえず確認しちゃう…だってカッコいいんだもん!
スナイパーやショットガンは種類によっては1発撃つごとにスペースキーを押して排莢する仕様。
なので大量のゾンビに追われると焦って排莢せずトリガーを押しちゃうなんてこともしばしば…
そしてたまにジャムる。ゾンビと対峙している瞬間は当然焦る。冷静にスペースで排莢。





リアルに近く不便だからこそ己のサバイバル精神が試される。
ゲーム開始時の設定によってはマガジンに弾が残っている状態でリロードすると現実同様、未使用の弾が入ったマガジンが床に落ちる。これと弾倉チェックの仕様を合わせるとよりリアル感が増す。


「失われる」と書いているが、床に落としたマガジンは拾う事ができる。


このゲームではインベントリからアイテムを「捨てる」とあるが実際は床に置いているだけで再度拾う事ができる。バイオハザード0のようなイメージ。
その他にもゲーム内レティクルからアイアンサイトに変更出来たり、リロード中は走れない、死亡したらセーブデータ削除などリアルな設定に近づける事も出来、やり込みの幅は自由自在。




難易度は4つに細分化。サバイバル初心者にも熟練者にもやさしい設計
難易度は4つに分けられ、サバイバルホラー初心者から数々の夜を生き延びた上級者まで幅広く満足させる親切設計となっている。





私はノーマルでプレイ。中盤に「弾が潤沢でインベントリ圧迫してきたなー」と気軽に打ちまくってたら後に枯渇してドキドキサバイバル開始。
△気になる点
ゾンビの索敵能力が高すぎる
ゾンビの索敵能力は種類によって微妙に異なるが、基本的に鋭い。
何メートル離れていても、音を立てていなくても、ライトを消しても一直線にヤツらは来る。
よって基本的には殲滅か頑張って走って逃げるかの2択。
一応しゃがんで移動する事はできるが、後ろを向いているからと静かに通り抜けようというステルス要素は無い。


こちらに気が付いていない距離は狙撃チャンス。鎮魂の一撃をお見舞いだ。
MAPを閉じると装備していた武器が収納されたままになる
細かい点だが武器を出した状態でMAPを開き、閉じると両手に何も持っていない状態になるので再度武器を装備するキーを押さなければいけない。
インベントリを開いて、閉じた時は直前に装備していた武器をオートで出してくれるのだが…
サバイバルホラー故、武器は常に装備していたいもの。そしてMAPも出したままでは怖くて移動できないもの。
武器くらいは装備して!
落ちている弾がなんの弾なのかわかりづらい
終盤、いろんな武器種を手に入れると使用する弾の種類も必然的に増える。
そんな中、フィールドに落ちている弾は『〇〇の弾』という表記ではなく『7.62×54MM弾』という表記なのだ。
インベントリが圧迫しだし、サブマシンガンの弾はいらないけどスナイパーの弾は欲しい!なんて時でも直感的に判断できないのがもどかしい…


一応弾薬パッケージの色で判別できないことも無いが赤はハンドガン、緑はショットガンくらいの知識しかない私には少々難しかった…
▢クリアタイム目安
クリアタイムは難易度ノーマルで約5時間20分ほど。
◎総評
バイオハザード2のようにどこからか生存者の悲鳴やゾンビのうめき声、物音が絶え間なく聞こえてくる町でのサバイバルホラーはしっかり恐怖を感じて楽しめた。
銃のアクションや手触りはジャムったりマガジンチェック出来たりとリアル志向で楽しく、近接武器の鉄パイプを振り下ろす時はサイレントヒルを思い出す打撃感。今の時代に作られる古き良きサバイバルホラーを楽しめた。
そしてこのゲームは蹴りでゾンビを殺せる。弾を節約したい場合に有効。
歩いてくるゾンビ、走ってくるゾンビ、液体を一直線に飛ばしてくるゾンビなど種類もいろいろ。
定期的に(重要アイテムを取得した時など)ゾンビが押し寄せてくる襲撃イベントのような現象も発生する。収集探索のゆったりとした静かなサバイバルホラーだけでなく銃をバンバン打ちまくるアクションホラーも堪能する事ができる。
そして対峙する主人公はおそらく一般人。最初は「臆病者め!」とラジオに対し強気な態度をとっていた主人公だが次々と襲い掛かる異形のゾンビを前に銃を持つ手が震えたり息が荒くなる細かい演出がある。
主人公がビビってくれるおかげでプレイヤーである私が少し冷静になれる効果もあったのでホラーが苦手なアナタにも精神面からオススメ!
日本語翻訳は海外ドラマのような直接的でない言い回しがあり伝わるような伝わらないような瞬間もあるがおおむね理解可能。謎解き文章も詰まることなく解く事ができた。
スーパーマーケットや警察署などサバイバルホラーではおなじみの場所ももちろん存在。個人的にはマンションの閉鎖的な空間での探索は怖かった。







真っ暗な空間ではライトで照らす明かりが頼り。
『そこを歩く、という恐怖。』ヒエッ!!!
真っ暗だが拾えるアイテム類はやんわり光ってくれているので安心。ライトで照らされていると意味無いが…
1つの町の中を西へ東へ探索する。そんなに広いわけではなく、歩いて移動しても何のストレスも感じない距離感なのだが移動手段にはなぜかチャリが存在する。


操作性はやや難。乗りたかったら乗っていい。私は乗った。
実績に2時間以内にクリアなどのスピードラン推奨項目もあるのでまだまだ楽しめそうだ。
今後配信されるパッチで遊びやすさも向上していくであろう。
まだまだ暑い夏の夜、草木も眠る丑三つ時にサバイバルホラーはいかが?










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