中古ショップに顔を出すと『プレミアソフト』なる中古品なのに当時の定価以上の値が付いているゲームの存在に足が止まる。発売当時まったく売れずに出荷数が少ないまま生産終了。その後、世に出回っている数が少ない事からコレクターからは希少性と言う観点から注目され、その影響が中古市場に現れた形となっている。
売れないからと言ってダメなゲームという意味にはならない。物を売るには届けたい相手や適切な商品宣伝、マーケットを理解する事が一番重要なのだ。
先日、『桜井政博のゲームについて思うこと』の1巻を読んで、桜井氏がゲーム内容についてはべた褒めしていたので気になって購入した本作をざっくり紹介する。
・隠れた名作としてプレミア化。その後2度の再販を行った異例の名作。
・ジャンル:【対戦アクションゲーム】
・発売日:【2003年11月27日】
・開発:『カプコン』
・対応ハード:ゲームキューブ
◇ストーリーや世界観


サハリ町に隕石が落ちた翌朝、隕石を探しに裏山を訪れた主人公のコウ。そこで心を持つ手のひらサイズのロボット、惑星メガボーグから来たマシン生命体『ガチャボーグ』に出会う。
しゃべる手のひらサイズのロボットであるガチャボーグの『Gレッド』は悪のガチャボーグ軍団『デスフォース』を追ってコウの住む星、地球にやって来た。
Gレッドの故郷『メガボーグ星』はデスフォースに破壊され、次なる標的は地球。デスフォースは破壊と征服のため地球へやって来たのだ!
ガチャボーグがデスフォースと地球で戦うには主人公の”勇気”が必要となる。ガチャボーグを操る『GFコマンダー』となり地球を悪の軍団デスフォースから守り抜け!
という子供にも伝わりやすい勧善懲悪なお話。
◇ゲーム内容紹介
本作はガチャフォースと同じくカプコンから2001年3月26日よりゲームセンターで稼働開始し、後にDXとして家庭用版が発売された『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』と操作感は一緒。
・Aボタンでジャンプ。空中にいる状態でスティック+Aボタンでブースト移動。
・Bボタンで射撃 or 近接攻撃。長押しでチャージ攻撃ができるキャラもいる。
・Xボタンで固有の特殊攻撃。
・Yボタンで一定時間パワーアップするバーストモード。
Bボタンでの攻撃は敵との距離で自動的に変化する。遠距離なら射撃、近距離なら近接攻撃に自動で切り替わってくれるカンタン操作なのでお手軽に遊べる。
生活感溢れる小物が並ぶお部屋や遊具に通れる砂山など配置された公園、工事途中の工事現場など町のいたるところがバトルフィールドになっている。


戦闘画面左上にあるゲージは『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』の機体のコスト性という点では一緒だが、本作はGFエナジーというコスト上限が設けられている。このコスト上限に収まるように所持しているガチャボーグを編成し、1機ずつ順番に戦闘に参加。すべての機体のHPが0になった時点でゲームオーバーとなる。



コスト上限もガチャボーグも、ゲームを進めていくとどんどん増えていくぞ!
バトルフィールドでは手のひらサイズのガチャボーグたちが自由に飛び回り、弾が飛び交い、剣で切りあい、大爆発したりする。そして戦う相手は悪の軍団だけではない。他のGFコマンダーとのバトルもあり、勝利すると一緒に戦ってくれる頼もしい仲間になるのだ。




仲間を増やし、ガチャボーグを集め、悪の軍団デスフォースを成敗せよ!!!
◎注目ポイント
個性豊かな仲間たち
登場するライバルであり仲間たちは非常に個性的。
好意的な人や不良風なガキなど子供向けアニメに登場するようなしっかりとキャラ付けされた子どもたちが登場する。もちろん闇を抱えたイケメンライバル的なキャラやちょっと様子がおかしいデスフォースに協力的なキャラまでいわゆるお約束をしっかり守ったストーリー展開とそれを彩る個性的なキャラでこの世界は成り立っている。なんだか大人になってお子様ランチを食べている気分。旗を倒さないように食べるのは大人になった今やっても楽しいものです。









画面に向かって指をさす主人公。「キミが主役さ!」と言われているような感じにも受け取れる。感情移入を誘うカッコよさやオーラみたいなものに魅かれるのかもなぁ。
全200種類のガチャボーグたち!
総勢200種類の個性豊かなガチャボーグたちがお部屋を、公園を、工事現場を自由に飛び回る!
銃や剣を扱う【人型】やドリルに磁石と個性が光る【ロボット型】、昆虫戦士のような見た目からGの形などの【生物型】や飛行してミサイルを落とす【爆弾型】など、これまた個性的なガチャボーグたちが登場!
長所を押し付けて有利に進めたり、相手の長所をうまくかわしながら戦うなど、ガチャボーグの数と組み合わせによって戦略の幅が広がり続けるには十分すぎるほどの種類が登場する!











相手が使うとチョー強いのに自分が使うと弱かったり…「僕が一番上手くガチャボーグを使えるんだ!くそっ!」
▢クリアタイム目安
クリアまで約13時間ほど。
各チャプターに分かれており、次に進むキーとなる戦場に挑むかサブ戦場でガチャボーグを集めるかなどの自由度はある。
◎総評
高速戦闘に爆速ロード。現代でも通じるストレスフリーなゲーム体験が今なお、ゲームキューブでしか味わえないのは正直もったいない。
アクションの手触りは『機動戦士ガンダム 連邦VSジオン』そのもの。ラストアタックの演出はまったく一緒に感じるのは中核開発スタッフが同じなため。戦闘は動きが高速でなめらか。ガチャボーグの性能差もあるが主人公機は思った以上に動いてくれて楽しかった。
そしてロードが爆速。後に休憩時間と思われていたガチャボーグ獲得演出もスタートボタンでスキップできると知るともうコントローラを置くタイミングは失われた。休憩できる隙間は無い。



ガチャガチャやり過ぎて親指に痛みが…これが老いか…
ストーリーを始めるといきなりアニメのOPのような映像が映し出される。ここだけでもアニメ化や漫画化、ガチャボーグの商品展開でメディアミックス化すれば子供層にはしっかり売れてたんだろうな~なんて予感。コロコロの表紙になっている未来なんてのもあったかもしれない。





もちろん主人公は走る。そう決まっている。
そして主題歌『戦え! ガチャフォース』。この懐かしいサウンドと歌詞は1周回って新しさを感じた。
ガチャフォースのタイトルロゴ。どことなくゲームキューブコントローラーのAボタンとBボタンに見えなくもない配置と配色。いいデザインだし、良いゲーム体験でした!











コメント